【メディア掲載情報】2016年1月1日(金)の琉球新報に掲載されました。
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接客、サービスへのこだわり「碧イズム」
株式会社碧
専務取締役 奥間弘子
厳選された食材と、こまやかな気配りで県内外に多くのファンを持つ鉄板焼きステーキレストラン碧。
現在では、しゃぶしゃぶ専門店紺(こう)、おきなわ赤鶏とあぐーの専門店とりひろも含めた県内6店舗を経営し、東京、大阪と拡大している。
県の観光産業発展の一翼を担った功績が称えられ、昨年には第37回(2014年度)琉球新報活動賞も受賞。名実ともに沖縄の飲食業界を牽引する存在となっている。
その碧を陰で支えているのが、奥間弘子専務取締役だ。
1999年操業当時はまだ珍しかった女性メインのレストラン「鉄板焼きステーキレストラン碧久茂地店」を那覇市久茂地にオープンすると、
創業者として自らも立ちながら熱心にスタッフ教育に取り組み、町の小さなレストランを一大企業にまで盛り立てた。
「はじめのうちは、『女は家で料理を作っていればいい』などといわれることもあり、女性だけのレストランなんてうまくいかないだろうと
周囲には反対されましたが、その悔しさをバネにして必死に頑張ってきました。
キッチン、ホールすべてのスタッフが調理師免許を取得し、食材について学び、男性に負けない知識と経験を得ました。
それでいて女性ならではの心配りも忘れずに、お客様おひとりおひとりに丁寧に接することを心がけました。
わたしだけではなく、全社員の努力が現在の碧をつくっているのだと考えています。」
接客、サービスへのこだわりは徹底しており、社内外で「碧イズム」と呼ばれている。
小さなお子様連れでも家族みんなで鉄板焼きが楽しめるよう碧全店舗へベビーベットを設置したり、野菜を切ったりテーブルを拭いたりといった単純な作業にも心をこめるということが創業当時から受け継がれてきた奥間さんの信念だ。
スタッフの離職率が低いのも特徴であり、10年以上勤続のスタッフも多いという。
「わたしも女でひとつで4人の子供を育ててきた経験があるので、子育てと仕事の両立がどれほど大変かよく理解できます」と話し、変形労働制導入等、女性が働きやすい環境づくりに努めている。
今後は託児所の設立も目指しているといい、現状に満足せずさらなる労働環境整備、社全体のスキルアップに意欲を見せる。
※2016年1月1日(金)琉球新報より